文部科学大臣杯への道 序章

これは文部科学大臣杯に強豪たちと同じチームを組むことになった、平凡な棋力の持ち主である息子の悪戦苦闘の記録である。

 

さて、将棋の文部科学大臣杯(文科杯)は、同じ小学校に通う生徒3人でチームを組んで小学校日本一を決める団体戦の大会である。

将棋なんて競技は、誤解を恐れずにいえば、ひどくマイナーなゲームである。
東京といえども将棋教室は区・市内に一つ二つある程度で、将棋ブームの昨今とはいえ、野球・サッカー少年のようにどの小学校にもわんさかいるわけではない。

以前の記事を引用すれば、子供の将棋人口は野球の約1/25である。

ルールを知っている、将棋を指せる程度の子供なら結構いるが、都内の難関私立中学を除けば、同じ学校に将棋の実力者が3人揃うという状況は奇跡に近い。

 

そんな中、息子が通う東京のとあるベットタウンにあるマンモス小学校には、息子の二学年上に全国屈指の強豪少年と高段の少年の二人が在籍している。

マンモス校なので、息子と同じ将棋教室に通う子供は片手で数え切れないほどいるが、先の二人を除けば、実力はドングリの背比べである。

 

そんな中、強豪二人が組むチームの3人目として、いたって平凡な棋力の息子が選ばれたのである!

なぜそんなチームに選ばれたかといえば、一言で言えば消去法だろう。

すでに息子と同じかそれ以上の棋力をもつ将来性豊かな1年生がいるが、まだまだ長考することはなく攻め一辺倒の早指し。センスの塊だが、団体戦には不向きと思われたのかもしれない。

昨年、この強豪たちと組んで3人目として出場した子は、色々な習い事をしていて将棋だけに関わるのは難しいようだ。

そんなわけで、全国優勝を目指す?二人と同じチームで文科杯に出場することになった息子。

はっきり言って息子が今の棋力のままでも他の二人が全部勝って優勝してしまう可能性もある。
しかし、個人では全敗だけど全国優勝メンバーなんてことになったら、これは不名誉どころか、末代までの恥である。

 

東京予選まで一ヶ月半。東日本大会まで三ヶ月。決勝大会まで三ヶ月半。

栄光を掴むか、それとも数合わせ野郎と罵られるか。

泣いても笑ってもやるしかない。息子の挑戦がここに始まる。

 

記:2019年4月

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かつどん
製薬企業で働くアラフォーサラリーマン。東京在住 大阪出身。 息子の将棋成長記録や棋具の話を中心に更新しています。 モットー:明日できることは明日やる

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